ある一定以上に革新的であると過激なメッセージになる。
そうすると、世界のすべての人から祝福されて過激なメッセージを発信することは無理がある。
世界のすべての人から祝福されるって、「お誕生日おめでとう!」と、「ありがとう!」だけだと思う。
もうね、「あいしてる」ってなると、言う相手が結婚してたりすると迷惑かかる人が出てくるので
世界のすべての人からっていうくくりだと祝福されない可能性があるってことになるものなんだ。
だから、お誕生日おめでとう、ありがとう、それだけをメッセージで伝える音楽もあるんだ。
あいしてる、も言うけれど、それはありがとうの代わりとして。
エンターテインメントとしての側面が趣旨の音楽で、そういう音楽は商業的な成功を収めていて
とてもえらいと思う。ライブには人もたくさん集まって、お金もたくさん動くし意義があると思う。
そして、ラテン音楽は違うし、その中でも現代キューバ音楽を掲げているエルマノスの音楽はもっと違う。
もっと過激なメッセージを発信している音楽で、芸術の側面がより多い音楽だと思う。
渋谷の募金活動即席ライブのときに、後ろ側では警視庁ってジャンパー着た人たちが
すごい怖い顔して止めに入って何かいろいろ言われながらやって、終了・解散になってジョーさんと裕也さんは
人も多いしタクシー乗って引き揚げたんだけど、そのあと渋谷警察署に行って厳重注意されちゃったって。
渋谷駅前でゲリラライブは最近の社会的にはすごく迷惑っていう意見もあるから、
警察は警察でその価値観に沿ってそれもお仕事で注意してくれたんだと思う。
最初の計画はハチ公前で活動が完結する予定だったところ、CCレモンホールまで行進するのは
裕也さんのアドリブだったみたい。ジョーさんに言われて、僕は走ってどこに向かったかって
探しにいったんでした。アドリブだから、打ち合わせなしだったみたいで。
そして、アドリブで人ができるだけ少ないところに移動しながらかける迷惑を減らしながら、
それでも自分たちの想いはばっちり表現して終わっていった。
あとの囲み取材も人が少なかったから、時間もしっかりとって対応していたし、
外国からの取材も来ていて、そこでもばっちりこの集まりの趣旨を発信していた。
警察にNGだされるかもしれない状況でも、迷わずあっさりこういう対処を取ってばっちり発信して
かける迷惑も最小限に抑えて終われる、レベルの高いミュージシャンだなって思った。
長年戦ってる先輩ミュージシャンの姿勢は学ぶことが満載だったなと思った。
僕がまねして渋谷駅前でストリートライブやるってことではなくて、
場合によっては人に迷惑がかかるかもしれない表現をするときに、
解決方法は、その表現を引っ込めて避けることにではなく、もっと違うところに解決方法があるってことだ。
表現に妥協するってことは自分で自分の作品の値打ちを下げてしまうってことだ。
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僕らの音楽は通常はでかい音で演奏する。生音で演奏することもあるけれど、
それでも生音なりのフルボリュームで、通常は電気を使ったPAを使って演奏する。
それがラテン音楽の要素として重要なことだからだ。でかい音で音楽を聴いて元気を出すために。
僕はライブで照明をほとんど使わないけれど、ステージが大きければ照明もたくさん使う。
ということは、震災後のいまの社会的には迷惑だって意見ももっともなのだ。
それでも、僕はミュージシャンだから音楽をあきらめない。
人に迷惑をかけないように配慮と工夫をできる限りのことをやって、あきらめずに発信しようとする。
エルマノスはやっぱり電気をたくさん使うライブはしばらくやらないけれど、
それでも、ライブをもし仮にやるとしたら、ちゃんと妥協せずにやろうと考えてる。
そういうわけで、primavera que vieneのCDなのですが、
インターネットでのダウンロード販売をやろうと思います。
CDプレーヤーとアンプ・スピーカーで数百ワットの電力を消費するより、
iPodとか機材によっては1ワット未満の電力でしかも、充電する時間を調整できる。
ほんとうは、ライブで演奏したものを届けたい。
でも、忙しいお客さまのためもあって、ライブ会場が遠いお客さまのためもあって、CDを制作した。
ほんとうはCDの方が音質はいいけれど、節電の社会状況もあるし、
ダウンロード販売ならば、配達にガソリンを使うこともないし。
(ガソリン供給が普通になったらCD版もよろしくお願いします)
(ほんとはエルマノスのCDに関してだけは買い占めに走っていただけるとうれしかったですが・・・)
(今日の分と明日の分とご家族の分と大量に買い占めてくださる方は自転車で配達します!メールフォームより)
それで、Linくんと全ての曲のミックス作業を耳元のヘッドホンで大きな音で聴くのに
最適な調整をやり直して、今週そのミックス作業を終わらせました。ずいぶん変わりました。
電車の中とか、周囲の雑音が多いとボリューム上げたいと思いますが、そういう用途におすすめです。
ミックス作業も、マルチトラックという録音機材が電力を消費します。
でも、前回はモニタースピーカーで聴いていたところ
今回はヘッドホンでモニターして、マルチトラックの電力だけでミックス作業をやりました。
だいたいどのくらいの電力かというと最大数十ワットで、いまは節電のために使っていない
ノートパソコンよりは少なくて、ケータイ電話よりはさすがに多く消費します。
うちのいちばん小さい電球よりも少ない電力です。
それでも、夕方は電力供給をひっ迫すると思ったので、暖かい日の昼間にやって、
夕方は休憩で散歩して、ごはんを食べて、無駄なおしゃべりをして、また夜遅くに作業やって、
よりベストなミックスができあがりました。とくに、無駄なおしゃべりが効いたらしい。
実は演奏も地震前に追加録音したものを収録した曲がふたつあります。
ボーカルはライブでまた半年経験をつんだのもあり、追加録音をしてあります。
去年の夏に録音はしていたけれど収録しなかったスペインも入れました。
リリース時期は4月の計画で準備を進めてますのでもうすぐです。
リリースの活動の準備もあわせてしていて、それの予定も含めて決まり次第お知らせしますね。
もちろんそのリリースの活動も東京電力の電力供給に迷惑をかけない形式を考えています。
僕は、そして仲間のミュージシャンみんなは、音楽をやることがいちばん社会に貢献できるから
それを仕事に選んで活動していることと思う。それは、いまの社会状況でもなんら変わらない。
ラテン音楽を聴いて、発電所の状況がたいしてよくならないことくらいは僕にもわかるけれど、
でも、被災地の状況を少しでも良くして、社会の状況を少しでも良くするために僕にできることの
これはベストなことののひとつで、迷わず送り出そうと思ってる。
少なくとも、計画停電をほぼ毎日何十年も続けてやっているキューバの音楽です。
そういうのが当たり前の中で発展した音楽です。きっと今後の社会の復興・発展に
重要なヒントになるものを感じ取ってもらえるはずだと思う。