国立美術館内の小ホールで演奏したときのことも書いておこうと思います。
エルマノスのバンドそのものがお世話になったTriana先生のお弟子さんの中で出世頭のJanioのバンド
AiredeConciertoの周年ライブのお手伝いをしてきました。
なんと偶然というか、今回のジャズフェス事務局とモンカダの所属事務所とJanioのバンドの所属事務所も
ぜんぶ同じ会社で、担当者もだいたい同じなので、ぜんぶの話が早かったです。
3つの用事を同時に持ち込んで、1個も解決せずに帰ったことだってある。さすがキューバ。
話すのは一度で早いのですが、解決に時間がかかるのは同じです。
本題に戻ります。。
この周年ライブにJanioが 執念燃やしている がんばって準備しているっていうのは
キューバに僕が到着する前から話していて、ぜひ協力するからねって言っていたから、
ゲストアーティストのところに僕の名前を入れて宣伝してくれていたんだって。
でも、なんと申し訳ないことに、キューバについてから僕が毎日リハと現場で急がしくなっちゃって、
なんとなくモンカダのリハも欠席するとまずいかなーというのもあって、Janioには一切連絡できずに
いきなり当日になっちゃったんです。。
かわいそうに、Janioはがっちりリハをしたかったから、うまいピアニストを立ててちゃんとリハをしたとのこと。
(La zorraのビデオの3話の最初でアドリブとっているピアニストです。havana d'primeraとかで活躍中)
ライブのビデオも撮ってDVDを作るといって、そういうことなら準備も万端そうだし、
僕はお祝いに来たかっただけだから、じっくり見物させてもらうねって伝えて、今日の出番はなしだなって思ったの。
そしたら、1曲やって欲しいってどたん場で頼まれて、ドタキャンの逆、なんていうんだ・・・日本語で。。
リハに行かなかった僕がいけないので、あまり曲の展開とかも質問できないまま、本番になってしまったの。
このバンドはもともとピアニストがいないバンドで、ピアノが弾かなくても成立するアレンジにはなっているんだけど、
それにしたって、何を演奏するのか分からない状態で1曲通すっていうのは、とても危険なことなので
よい子は真似をしないようにしてください。。
なんと出番もラスト前の1曲でいちばん盛り上げたいところだという。
Janioが期待してくれる心意気はうれしいし、そもそも何でもやるって約束しておいて
リハに行かなかった僕がいけないので、がんばろう、、って思ったのだが、
リハをがっちりしてあるというhavana d'primeraなどで大活躍中というピアノの若者が超絶すごい演奏をして
ビデオでは飛び入りだったけど、この現場ではリハをしてあったから、さらにハイレベルな演奏をしていて、
お客さんも大いに盛り上がっていて、いったいそのあとでいまさら僕は何を弾いたらいいんでしょうかという
ピンチな状態で出番が始まりました。
そして、期待されるところでもあって、、僕の得意技でもある、空気読まずにtimbaのリズムで盛り上げて、
お客さま全員で大歓声の中、無事出番を盛り上げられました。
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この日のライブはそういうわけで4人のピアニストがピアノをかわるがわる弾いて、
誰がいちばんすごかったかっていう勝負みたいな現場みたいだったのですが、
キューバ音楽を誰よりもよく知っているキューバのお客さんによれば僕の演奏がいちばんぐっと来たらしい。
このバンドはファンがメンバーにサインをねだるという文化があるらしく、僕のところにサインをしてくれという
列ができて(はじめて)、しかもすごい人数だったからできるだけサインして後ろのほうの人は断るという
これまた生まれて初めての経験をいたしました。
キューバでいちばん盛り上がっている、キューバ音楽の、しかも外国からやってきたアーティストと言われると
すごい偉い人だと思われたようで、それはただの勘違いですけれども、、勘違いだとしてもうれしかったなあ。
初めてキューバのジャズフェスに出たときも思ったけど、このお客さんの熱心な待遇というか
すげー!と思ったことを隠さず伝えてくれることって、ミュージシャンを大きく成長させてくれる。
ちゃんと聴いてくれているっていうのがはっきりこちらに伝わってくると、こちらも安心して
思い切ったアプローチで演奏して、すべることを恐れず勇気を持って新しい表現を模索できる。
新作CDのライナーにキューバは国全体が芸術の学校のようなところだと書いたけれど、
キューバのお客さんは音楽を熱心に聴いてくれるという点で、すごくありがたい芸術の先生だと思う。