2008年6月アーカイブ

ハバナでのピアノレッスン (番外編)

レッスンは、10時ごろ適当なところで待ち合わせをして、
先生と朝昼兼用の食事を一緒にしながら、その日の楽器を探して
レッスンはのり3が疲れるまでやります。

たいてい17時ごろには限界を迎えるので、そのあとは課外授業が始まります。


要は先生にくっついて回って、ライブ会場に遊びに行ったり、ミュージシャンの生態観察
みたいな感じでしたが、ハバナほど音楽に熱狂的な人が集まる街でさえ、
ミュージシャンは失業しやすいし、たいへんなんだなあ。。。と、これまた勉強。

聞いた話で正確かは分からないんですが、1000万人ちょっとのキューバの人口に対して
プロのミュージシャンの免許を持っている人が1万人以上いるんだそうです。
専門教育を受けて免許を取っている、日本で言ったら音大卒みたいな人がそれだけたくさんいたら
競争激しくて大変そうだろうな、、、と思いました。


実地訓練は、おもにメジャーどころのディスコテカ(ライブハウス)の夕方の部。
料金もうんと安くて、キューバ人と一緒に入場すれば、たいてい10キューバペソ(50円くらい)
しか取られませんでした。
最近は、そういうのは厳しくてきちんと外国人料金をどこに行っても請求されるようですが。。。

先生の策略か、突然ライブ中にステージに呼ばれて飛び入りで演奏ということもありました。


それで、最後のほうになってYaymel先生の家でレッスンをしました。

先生もピアノを持っていて、でも、今まで練習した中でも、最高にコンディションの悪いピアノで、
鳴る鍵盤より鳴らない鍵盤のほうが多いくらいでした。

でも、そのピアノを毎日弾いて練習しているんだって。

そのとき大切なのは、イメージを持って練習することなんだそうです。

どうせ、目の前のピアノからはまともな音は出てこないけれども、
それでも気持ちよく弾けている様子をイメージしながら、
頭の中で新しい演奏やリズムにチャレンジして想像力を鍛えるのが、練習だって教わりました。


これって、示唆に富む話だなと思います。

日本で忙しく暮らしていると、なかなか落ち着いてピアノに向かって練習する時間を
とるのも難しいし、そもそものり3は、ひとりの練習というものが大嫌いです。

平日忙しくて練習できないことや、疲れているなんていうのは、このような圧倒的に
不利な状況でもキューバ人がたくましく音楽している様子を勉強してみると、
ちいさなちいさな問題に思えてきました。

無理そうな状況でも、体当たりで全力でやってみると、道は開ける、的な勉強をいたしました。

シリーズ、おしまい。

2008年6月12日

ハバナでのピアノレッスン (その2)

その1(前編)はこちらです。

キューバ・ハバナ市にピアノの修行に行ったところで、レッスンするための
ピアノが見つからないというお話が、前回。


のり3の師匠のYaymel先生は、ユムリのバンドの最新アルバムに参加したり、
海外ツアーの経験もある、若いけれど実力派で人脈もある方でした。

その人脈を通して、小学校や中学校にはピアノがたいていあるので
それを借りたり、その学校の音楽の先生が家にピアノを持っているから、それを借りたり、

今考えると、楽器というものは当たり前にあるものではなく、苦労して探して調達するものだと、
そういうことも、修行の一部だったのかも。。。とも思うくらい、たいへんでした。


それでも、トップアーティストがライブで使うピアノが鍵盤が落っこちたままで
使えない鍵盤がたくさんあるピアノ、というくらいのキューバの事情ですから、

そうやって借りたピアノも、鳴らない鍵盤はたくさんあるし、運良く残りの鍵盤は
音が鳴ったところで、「ラ」の鍵盤を弾いたときに「ソ」の音が出てくるようなピアノでした。。。


のり3は、最初の1ヶ月くらいはその状況がとってもストレスに感じて、

「先生、こんな悪いコンディションの楽器で勉強したって、言われたとおりにはできないし
 次のレッスンの楽器だって、また音程が変わったり、鳴らない鍵盤がちがうのだから、
 ちっとも勉強が進んだ感じがしないんですけど。。。」

と不満を言ったことがありました。

そしたら、先生は

「お前の言うとおりだ。でも、いま練習できる楽器はここにあるこれだけで、
 ほかには見つからなかったのを良く分かっているだろう?
 だったら、いまこの楽器の前で、集中してとにかくやれるだけやってみなさい」

と、先生の意見としては至極まっとうなようでいて、
のり3的には、えらいめちゃくちゃな話だな。。。とレッスンは続いていくのでした。

ハバナでのピアノレッスン (その1)

最近、若いパーカッショニストは年単位でキューバに留学して
本格的に勉強する人が多いようです。

のり3は年単位ではなく、月単位の短期ですが、音楽の修行に
ハバナに行ってきたことがあります。そのときのレッスンの様子をシリーズでご紹介します。

まず、レッスンをするには楽器が必要です。

CDがたくさん売れているイサック・デルガードの新進気鋭のピアニスト
ロランド・ルナは、かなり長い時期自分のピアノというものを持っていなかったそうです。

ほかのトップアーティストのライブでも、ステージを覗き込んでみると、
鍵盤が沈んだまま上がってこない鍵盤が3つも4つもあるような、
とんでもないコンディションの楽器で、超人的なリズムで凄い演奏していました。


というわけで、ハバナでは使える状態のピアノがそう簡単には見つかりません。。。
日本から持って行こうにも、飛行機に乗らないものですし、これには一番困りました。


それでは、ピアノが運良く見つかったとして、まだまだ困ったことはたくさんあります。
続きを楽しみにお待ちください。 (つづく)

2008年6月11日

プロ仕様の楽器

このあいだリハをして集まっているミュージシャンの間で
自分の持っている楽器が幾らくらいするものなのかを雑談したことがあります。

そのとき居たキューバ人たちは、30万円!のコンガを筆頭に、
かなり高価な楽器を持っているんだそうです。

あの買い物上手のベース侍も、定価よりはかなりお得に手に入れているとは思いますが、
楽器・機材やケーブル類はとっても高価なものをそろえているんだそうです。


のり3も確かに良い楽器は好きなのですが、やはりピアノという楽器の性質のためか、
「自分の楽器」に対するこだわりがほかの人より低いようです。。。

ピアノって、アコースティックであればなおさら、演奏するところに
楽器があればそれを借りて弾くのが普通だからです。


それで、のり3的に自分の楽器を選ぶ上でポイントになった点というのは、

電気ピアノ本体にACアダプターが内蔵されていて、コンセントのプラグが本体から
直接伸びていること!です。

こうすれば、電源アダプターを家に忘れてきて演奏できないという大失態を確実に防げます!


ベース侍に先日キーボードを借りて演奏したときなど、楽器に対するリクエストとして
だいたいこういうやり取りをしました。。。

の 明日、貸してもらうキーボードちゃんと音は鳴りそう?
侍 確認したけど、大丈夫そうだったよ。
の それでね、明日は鍵盤を忘れてもいいから、AC電源アダプターだけは絶対持ってきてね!

侍 ・・・え??? どういうこと。。。

の 電源だけあって、鍵盤がないときは、のり3だって諦めて歌うなり踊るなり、開き直るけど
   鍵盤だけあって、電源がなくて音がならない時は、諦めきれなくてかなしいじゃん。。。
侍 わかった。。。両方忘れないようにするからね。。。
の よろしくー!

英語でぽかーん

最近、日本人のサルサ愛好家メインのイベントの出演とか、
逆にラティーノ比率が上がるライブやイベントもあるのですが、

相変わらず、国際的な出演機会というのは少ないです。

でも、スペイン語圏の人でも、えるまの日本人メンバーは
どっからどう見ても日本人にしか見えませんから、
気を使って英語で話しかけてくれることが結構あります。

日本人は、普通スペイン語は分からないだろうけど、英語なら分かるだろう、
的な配慮だと思うのですが、、、

ラテン音楽をやっていると、完全に頭がスペイン語モードになってしまって、
英語を話そうとするときに必死にスペイン語を英語に翻訳して話そうとしてしまうので、
話すのもたどたどしくなってしまうし、言われていることも良く分からず、
ぽかーんとしてしまいます。

決して英語が苦手なわけではないのですけど、なんか不思議な感じです。


たとえば、よく、yes, much better. とかいう意味不明なフレーズを連発してしまうときが
あるのですが、意味は通じるけど、普通は英語ではそんな言い方しませんよね。

それって、スペイン語では si, mucho mejor. って
そうそう、ずっと良いよね!くらいの意味で、とってもよく使うフレーズなんです。

1 2 3 4 5 6 7
« 2008年5月 | メインページ | アーカイブ | 2008年7月 »