ハバナでのピアノレッスン (番外編)
レッスンは、10時ごろ適当なところで待ち合わせをして、
先生と朝昼兼用の食事を一緒にしながら、その日の楽器を探して
レッスンはのり3が疲れるまでやります。
たいてい17時ごろには限界を迎えるので、そのあとは課外授業が始まります。
要は先生にくっついて回って、ライブ会場に遊びに行ったり、ミュージシャンの生態観察
みたいな感じでしたが、ハバナほど音楽に熱狂的な人が集まる街でさえ、
ミュージシャンは失業しやすいし、たいへんなんだなあ。。。と、これまた勉強。
聞いた話で正確かは分からないんですが、1000万人ちょっとのキューバの人口に対して
プロのミュージシャンの免許を持っている人が1万人以上いるんだそうです。
専門教育を受けて免許を取っている、日本で言ったら音大卒みたいな人がそれだけたくさんいたら
競争激しくて大変そうだろうな、、、と思いました。
実地訓練は、おもにメジャーどころのディスコテカ(ライブハウス)の夕方の部。
料金もうんと安くて、キューバ人と一緒に入場すれば、たいてい10キューバペソ(50円くらい)
しか取られませんでした。
最近は、そういうのは厳しくてきちんと外国人料金をどこに行っても請求されるようですが。。。
先生の策略か、突然ライブ中にステージに呼ばれて飛び入りで演奏ということもありました。
それで、最後のほうになってYaymel先生の家でレッスンをしました。
先生もピアノを持っていて、でも、今まで練習した中でも、最高にコンディションの悪いピアノで、
鳴る鍵盤より鳴らない鍵盤のほうが多いくらいでした。
でも、そのピアノを毎日弾いて練習しているんだって。
そのとき大切なのは、イメージを持って練習することなんだそうです。
どうせ、目の前のピアノからはまともな音は出てこないけれども、
それでも気持ちよく弾けている様子をイメージしながら、
頭の中で新しい演奏やリズムにチャレンジして想像力を鍛えるのが、練習だって教わりました。
これって、示唆に富む話だなと思います。
日本で忙しく暮らしていると、なかなか落ち着いてピアノに向かって練習する時間を
とるのも難しいし、そもそものり3は、ひとりの練習というものが大嫌いです。
平日忙しくて練習できないことや、疲れているなんていうのは、このような圧倒的に
不利な状況でもキューバ人がたくましく音楽している様子を勉強してみると、
ちいさなちいさな問題に思えてきました。
無理そうな状況でも、体当たりで全力でやってみると、道は開ける、的な勉強をいたしました。
シリーズ、おしまい。