2008年6月12日

ハバナでのピアノレッスン (その2)

その1(前編)はこちらです。

キューバ・ハバナ市にピアノの修行に行ったところで、レッスンするための
ピアノが見つからないというお話が、前回。


のり3の師匠のYaymel先生は、ユムリのバンドの最新アルバムに参加したり、
海外ツアーの経験もある、若いけれど実力派で人脈もある方でした。

その人脈を通して、小学校や中学校にはピアノがたいていあるので
それを借りたり、その学校の音楽の先生が家にピアノを持っているから、それを借りたり、

今考えると、楽器というものは当たり前にあるものではなく、苦労して探して調達するものだと、
そういうことも、修行の一部だったのかも。。。とも思うくらい、たいへんでした。


それでも、トップアーティストがライブで使うピアノが鍵盤が落っこちたままで
使えない鍵盤がたくさんあるピアノ、というくらいのキューバの事情ですから、

そうやって借りたピアノも、鳴らない鍵盤はたくさんあるし、運良く残りの鍵盤は
音が鳴ったところで、「ラ」の鍵盤を弾いたときに「ソ」の音が出てくるようなピアノでした。。。


のり3は、最初の1ヶ月くらいはその状況がとってもストレスに感じて、

「先生、こんな悪いコンディションの楽器で勉強したって、言われたとおりにはできないし
 次のレッスンの楽器だって、また音程が変わったり、鳴らない鍵盤がちがうのだから、
 ちっとも勉強が進んだ感じがしないんですけど。。。」

と不満を言ったことがありました。

そしたら、先生は

「お前の言うとおりだ。でも、いま練習できる楽器はここにあるこれだけで、
 ほかには見つからなかったのを良く分かっているだろう?
 だったら、いまこの楽器の前で、集中してとにかくやれるだけやってみなさい」

と、先生の意見としては至極まっとうなようでいて、
のり3的には、えらいめちゃくちゃな話だな。。。とレッスンは続いていくのでした。

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